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コロナ後の新しい前進の年に!
第13代会頭 宮 島 清 一 |
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2023年の新年明けましておめでとうございます。2019年末に始まったコロナウイルス感染症の流行がまだ治まらず、昨年は欧州で戦争が始まり、これらの影響で食料、工業原料、部品などの供給が滞り、円安も加わって、国民生活と企業活動は困難に直面しています。特に輸入依存度の高い燃料と食品の価格高騰が家計を直撃しています。しかし我が国の消費者物価は商品ジャンルによっては国際的に見て安価過ぎるものもあり、この機会に価格の適正化、企業収益の改善を図ることが必要であり、それを経済の好循環へと導かねばなりません。近未来を予測することは容易ではありませんが、コロナ感染症の重症化率は下がってきており、原油価格も為替相場も今年は安定へと向かうでしょう。過去3年間の苦労を乗り越えた企業では収益性の改善が見られています。今年は更に積極的な事業運営を心がけましょう。 第一に、人手不足が恒常化している中、少ない人数で大きな事業を展開するために、ICT(情報通信技術)を活用して働き方を工夫し、無駄を省き、労働生産性を高めましょう。 第二に、海外に眼を向けることです。輸出を強化しましょう。コロナの収束と共に訪日外国人が急増するでしょう。旺盛なインバウンド需要に応えましょう。 第三に、社会状況の変化を捉え、新商品を開発し、新規事業を始めましょう。新たな需要を喚起し、新市場を開拓しましょう。 事業者の皆さんが社会の変化に的確に対応して時代の先頭を走れるよう、商工会議所の役割がますます大きくなっていると感じています。唐津商工会議所では地域経済四季報「E-クオータリー」を継続的に発行しています。昨年は7月の議員総会において2024年までの第二次中期計画を策定し、経済界の声を唐津市の令和5年度予算に反映させるため、11月に市への政策提言を行いました。唐津港の振興についても11月に国土交通省への要望書を提出しました。 近年、唐津商工会議所の会員数は増加傾向にあり、2022年度末には1,300社に達する見込みです。会員事業者への支援の状況を報告します。経営相談(21年10月-22年9月までの1年間)は所員の巡回によるもの622件、会議所窓口によるもの3,120件でした。 ICT利活用、商品パンフレット制作など専門性の高い相談については、各分野の専門家派遣による支援を17件実施しました。事業承継については1-11月に延べ112社を訪問し、従業員承継が行われました。コロナの影響を受けた事業者の「事業復活支援金」申請のための支援を361件行いました。新規創業についてはのべ29件、65人の方が相談されました。「創業塾」を5日間開催し、定員30名がほぼ満席で実施されました。昨年1年間で4社が立派に創業されまsした。スポーツ教室、美容室、機械修理、飲食店の方々です。 今年がコロナ後の新しい前進の年となりますよう、皆さん元気に頑張りましょう!
2023年(令和5年)1月
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