847-0012 唐津市大名小路1番54号

 

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明治150年

文化の風薫る

豊かな街へ!

 

 

第13代会頭  宮 島 清 一

 

 昨年は日本の山・鉾・屋台行事がユネスコの無形文化遺産に登録されて初の唐津くんちが行われ、国内外から過去最大の観光客を迎えました。整備された唐津東港には、海外からのクルーズ船も寄港するようになりました。

 今年は明治維新から150年を迎えます。議会と憲法のある国、義務教育制度と高等教育機関を持つ国、世界に開かれた通商国家として我が国が歩みを始めてから150年が経ちました。県立名護屋城博物館と旧唐津銀行における記念事業、焼物、着物、茶道、能などの文化行事が企画されています。

明治初期の唐津には耐恒寮という英語学校があり、そこから辰野金吾、曽禰達蔵、大島小太郎、天野為之など、明治日本の屋台骨を支える俊才が育ちました。今春、耐恒寮に始まる唐津の近代教育を記念する石碑を建てる予定です。明治150年に先駆けて昨年、旧大島邸の移築復原が竣工したことも、印象深い出来事でした。文化の薫り高い街としての唐津にますます磨きをかけてまいります。

 昨年、唐津商工会議所は唐津“うまかもん”販路開拓事業として8月に「唐津バルシェin JR博多駅」、10月に「in築地」、12月に「大商談会in唐津」を開催し、唐津の食材の福岡、東京での販路拡大に努めました。今年も中心市街地活性化事業、コスメティック事業など商工業の振興に努め、新市庁舎の建設など社会環境の整備に努めます。

 唐津商工会議所の会員数は1270。昨年同時期より19社増えました。新しい会社を起こすための勉強会「創業塾」には22名の方が参加され、創業相談には35名の方がのべ88回来られました。このうち男性8名、女性1人、合計9名の方が新しい会社を起こされました。商工会議所はこうした熱意ある人々を応援してまいります。

 佐賀県内の外国人宿泊数を見ると、2016年は前の年より29%増えて過去最多の24万6千人となり、昨年も増え続けました。県内に住む外国人も過去1年間で18%増え、唐津を訪れる観光客もここ3年間、増加傾向にあります。

 経営者の皆さんに対して二点、申し上げます。第一はビジネスにおける積極性です。インターネットやSNSが社会の隅々にまで浸透し、国境を越えて人、物、情報が盛んに行き交っています。こうした時代に相応しい、新しい事業の可能性が、どの業界にもあります。いっぽう私たち現役経営者の多くは、バブル崩壊後、永く続いたデフレの時代に会社の経営を担ってきたので、守りの意識が強すぎると言われます。今、世界と日本の経済は、緩やかではありますが新しい上昇局面に入っています。私たちは新商品の開発、輸出、設備投資、新規事業への進出へともっと目を向けねばなりません。地球環境を守り、持続可能な社会を目指す取り組みにもビジネスチャンスがあります。九州大学と唐津市が取り組まれた「Qサバ」事業は、水産資源の保護、食の安全、水産業の経営安定化を目指す優れた取り組みであり、アニメキャラクターとSNSを使った観光や商品開発も多くの成功例を生んでいます。市内に大規模な木材プレカット工場が建設されたことも、時代に即した事業展開です。

 第二は働き方の改革です。産業界は今、人手不足に直面しています。老若男女を問わず、人々がやりがいを持って生き生きと働けるように、様々な境遇にある人々が各々の生活と仕事を両立できるように、経営者は多様な働き方を工夫して実践しなければなりません。ロボットやコンピューターを上手に使って労働生産性を上げることも必要です。

 

 こうした新しい取組みに、ベテランも若手も、経営者の皆さんが積極的に挑戦されることを商工会議所は期待し、応援します。2018年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。

  

2018年(平成30年)1月